私立明治鉱山尋常小学校

大正4年11月?日開校   昭和2年1月7日閉校


平成23年5月訪問



昭和31年発行の旧版地形図
5万分の1「仁木」を眺めていると
赤井川村都地区の南2キロほどの位置
白井川に沿って建物が並び郵便局や学校の記号がある
地図には「明治」とある

当時の地形図ではこの先 轟鉱山へと続いているのだが
現在は国道393号線として開通し
倶知安町へと続いている

その地を確認しに訪問してみた
現国道は白井川の西を通過しているが
この明治の集落は白井川を渡り 山と川に囲まれた小さな空間にあったようだ

写真の古びた小さな橋を渡るとその空間がある









橋を渡ると学校や郵便局が並んでいた辺りに
廃屋が何件か残る程度で住む人は居ない無人の地になっている様子
山と林に囲まれた静かなその空間はとっても良い雰囲気である
じっくりとその風景を満喫したかったのだが・・・

なんと現在ここは釣堀に
近くのホテルが宿泊者へのサービスなのかそれとして利用している
何も知らなかった私はそこへ侵入し 慌ててUターン
一枚の写真も撮影出来なかったのである

仕方なく対岸の国道からその地を眺める
木々の後ろ側に明治の鉱山本部があった集落跡があるのである

明治(みんじ)鉱山の産出鉱物は銅・水銀である
露天掘りで行われていたようだ
この林に囲まれた部分には鉱山本部があり
精錬所・木工所・事務所が並び
従業員住宅・神社・火薬庫・学校・病院・共同浴場・変電所
巡査駐在所・商店・選鉱所・木挽き小屋・貯鉱舎・鍛冶場
等があったのである

赤井川村史には校舎のような建物が
草に埋もれる校門のようなものの奥に建つ写真が掲載されているのだが
それほど古い時代に撮影されたようでない
その感じから学校跡地部分には何かがあるのではと思っているのだが
ちらりと見た程度で慌てて戻ったのである

それにしても村史にある校舎の写真の年代が気になる
ネットで調べていると
「昭和32年 赤井川村立都小学校明治分校廃校」との
一文を見つける
しかし平成16年発行の赤井川村史では
昭和2年に閉校したこと意外
この学校についての一切を見つけることが出来なかったのである

引き続き調査が必要のようだ





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