厚真町立旧上幌内小中学校跡

大正6年5月7日開校   昭和35年12月28日移転


平成22年8月訪問



幌内小学校跡地から道道235号線を厚真ダムへと進んで行く
すぐに未舗装の道路へと変わり
そのうちに山奥の頼りない雰囲気の道になり
途中分岐する部分も見受けられたため 道を間違えたのかと不安になる









そんな不安な気持ちで進んでいると開けた風景が現れ
道路も簡易な舗装となる
この辺りにかつての上幌内の集落があったと思われる









そこに架かっていた橋を確認すると
「田舎橋」
確かにそうなのかもしれないが
ストレート過ぎる名前ではないだろうか









厚真ダム入り口のすぐ手前
キャンプ場施設として利用されていた場所に何棟かの建物がある
ここへは先ほどの幌内小学校のある集落から約8キロ
その集落を過ぎると建物も無くなり
全くの無人地帯が続きこの建物が現れるのである









林の中にはこのような木造の建物が何棟か









その建物の中心辺りに何か看板が









「史跡第三号 上幌内小中学校跡」
ここが学校跡地である
消えかけているが簡単な沿革が書かれている
そこには重要な事が
「昭和36年には校舎新築移転(現在郷土分館として利用する)」とある

ここは大正の時代山林造材事業が盛んに行われ開拓が進み
学齢児童も増加し
特別教授場が児童数16名で大正6年に開校する

そして昭和35年12月に厚真ダム建設のため
字幌内93番地に校舎移転新築する
と町史にはある

私はこの調査時 事前の下調べで空中写真でその移転地を探したが
判らないままにこの地へ来てしまった
途中分岐する道があったが何せ8月の訪問
山の中の林道は草が生い茂り
現地で時間をかけて探す気にもなれず 見つける事が出来なかった
帰宅後もう一度空中写真で確認すると
手前3キロほどの分岐した道の奥にその地を発見した

しかし
厚真町の郷土資料館分館として利用された
貴重な校舎が最近まで残されていたようだが
この厚真ダム手前の空間を利用して
「厚幌ダム」なるものが建設中
数年前に綺麗さっぱり教員住宅も含め解体されたようだ









上の看板の裏手には大きな建物が









キャンプ場の施設だったのだろうが
校舎の建物を利用したようにも見える

しかし
昭和35年発行の厚真村史に掲載された
上幌内小中学校の校舎写真を確認した限りでは
このような大きな建物ではない

学校移転後キャンプ場の施設として建てられたものなのだろう









その前に建つこちらの建物
校舎は玄関の位置からしてこのような感じであった









その封鎖された玄関には
「YMCA あつまキャンプ場」とある









帰りに撮影したのだが
厚幌ダム建設のため付け替えとなるだろう新しい道道が
造成されている途中である

移転後の上幌内小中学校はこの少し手前の
林道を曲がった位置にあったようだ
次回 ダムに沈む前に訪問出来るだろうか





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