羽幌町立北辰中学校

昭和39年10月1日開校   昭和50年3月31日閉校


平成19年5月訪問



羽幌町曙の集落からかつての炭鉱町
羽幌本鉱のあった旧三毛別へと向かう道路沿いに
この大きな校舎は残っている


羽幌町立旭ヶ丘小学校に併置されていた
旭ヶ丘中学校が
昭和36年5月1日独立校舎完成で移転
しかし昭和39年5月24日の火災により木造校舎を全焼する
この火災を契機として曙中学校と合併による統合校を計画

地域の住民の合意を得
中間地域にあたるこの地に新校舎を建築した
両中学校は昭和39年9月30日閉校し
翌日から羽幌町立北辰中学校としてスタートする
この校舎の完成は昭和40年1月11日
しかし昭和45年11月の羽幌炭砿全山閉山により生徒数は激減
閉山直前272名いた生徒も翌年には34名を数えるまでに減少する
そして羽幌本鉱の三毛別(かつての旭ヶ丘中学校の地域)から
住民皆無となり通学する生徒がいなくなったため
この年の3月に廃校になっていた曙地区にある
羽幌太陽高等学校校舎跡に校舎を移転する
その校舎に移転後も離農などによる生徒数減で
昭和50年羽幌中学校に統合し閉校となってしまう
以上一部羽幌町史より抜粋


地区の2校を統合し開校した北辰中学校は
わずか10年5ヶ月で歴史を閉じた
しかもこの写真に写る校舎は学校として
6年数ヶ月という大変短い使用年数であった









校舎に近づくと屋根や窓ガラスの一部が破損した状態で
かなり朽ちた印象を受ける

立派な門柱も残っているが
笹藪に隠れて片一方しか確認出来ない









近くの農家の方が利用していると思われるが
この地域に現在人が住んでいると思われる家は一軒しかないので
その方がこの校舎を利用しているのだろうか









玄関より奥側の校舎
現在ほぼ無人の地であるこの辺りの風景には とても大き過ぎる建物だ
しかしそれが かつての生徒数を想像させる

ちなみにこの建物向こう側に建っていた体育館は解体されている









ここが玄関口
そこには奥への進入を禁止するかの様に農機具が置かれている









玄関の隙間からちょっと覗かせていただく
壁などを一部取り払い
ここを農機具倉庫として利用しているのだろう

この校舎の内部が気にはなったが
内部に進入する事はないので どのような状態なのかは分からない





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