広尾町立音調津小中学校

明治27年4月1日開校   平成19年3月31日閉校


平成22年5月訪問



音調津の集落 海沿いから住宅地を抜けると
「音調津 小学校 中学校へ ようこそ」の看板を発見









木製の門柱と教員住宅
そして向こうに校舎らしきものが見えている









そこから右手を見ると そちらにも門柱が
こちらはしっかりとした造りである









離れて見るとご覧のように分かれた道それぞれの入口に校門がある









「広尾町立音調津小学校」と表札が付いていた









こちらは音調津中学校
それぞれの方向に進むと それぞれの校舎があるのかもしれない









木製の校門の中学校側をまず進んでみる
教員住宅が並んでいる
閉校から3年 住人のいる様子はない









平屋でブロック造りの校舎が見えてきた









ひっそりと時を止めている









玄関の上にはこの校章が
中学校の校舎で間違いない









ここからも奥の小学校側へ続いているのでそちらへ回りこむ
途中に体育館が









その裏側に何かのオブジェと もう一線の校舎を確認









さらに校門のようなものを発見









意匠を凝らした門柱である









そこに説明板が取り付けられている

「旧校門沿革」

この校門は旧校舎の正門として
第二代保護者会長の土屋氏が寄贈したものである
昭和8年9月落成式を挙行
昭和39年12月に新校舎が現在地に新築落成するまで
小学生 中学生の登下校を見守り続けていた
この度 音調津小学校・中学校の閉校を期に
閉校記念事業として旧門柱を復元して
現学校跡地に設置することとした

と書かれている









と言うことはどこか違う地にこれは残されていて
こちらに復元移転されたのか
それとも一から造り直されたのだろうか
ただ全く新しい雰囲気に やはり一から造られたのかもしれない









一方には「廣尾村音調津青年訓練所」









門柱のすぐ後ろに設置されている閉校記念碑









そこには小学校・中学校両方の名前が刻まれ
下には細かな沿革が書かれたプレートが両方にはめられている

小学校の沿革を見ると113年の歴史があり
卒業生総数1152名 157名の教職員が赴任した
閉校時の児童数は5名とある
中学校の方は昭和22年開校し
生徒数の増加により昭和25年独立校舎を建築
総卒業生は713名 閉校時の生徒数は
地元生4名と海浜留学生4名の計8名とある

細かい沿革を見ていると 往時を想像してしまい
閉校されたことが悲しくなってきた









記念碑の奥にある玄関 正面玄関ではないようだが









一応「児童昇降口」と残されている
窓にある張り紙には
来校者の皆様へ
ご面倒でも職員室に一言お声を掛けてから校舎内へお入り下さいとある
お声を掛ける人はもういない










校庭に立って 一線の長い校舎
沿革には昭和40年3月校舎落成とある
建設時は数十名の児童数だったのだろう
しかし閉校時のわずか5名の児童では
広さを持て余していたかもしれない









小学校の玄関前に造られた小さな山の上に
「希望の明日へ」
昭和59年建立の開校90周年の記念碑であった

それぞれ広尾小学校・中学校へ統合され閉校となる





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