穂別町立福山小中学校

大正10年5月20日開校   昭和57年3月31日閉校


平成20年5月訪問



道道610号線と国道274号線が交わる位置
そこから占冠村新入へと続く道道610号線側は現在通行止め









国道274号線は札幌から十勝を結ぶ主要路線だけあり
行き交う交通量は非常に多い

しかしそこには忘れ去られたような小さな集落が
先ほどの交差点付近に残っている
通行止め看板から右手を見た風景
僅かだが立ち並ぶ住宅にはお住まいの方がいるのだろうか









その突き当たりにあった旧福山郵便局
廃局になってどれほど経つのか









郵便局の横の道が福山小中学校へと続いている









先へ行くとしっかりとした石積の門柱が残されていた









片側には福山小学校









一方は福山中学校 併置校だった事を示している









校門を抜けると 草生し轍が付いてしまった校庭跡地の奥に
育つ木々に遮られているが 校舎らしきものがはっきりと確認できる









昭和36年築の建物
かなり朽ちている









正面玄関を撮影
良く見ると玄関が開いている
危険なので進入はしないでいただきたい









その玄関上部に校章は残されてはいるが
半分ほど欠け落ちてしまい 正式な形が分からない









現役当時はこのような風景ではなかったと思われるが
玄関前から体育館を見ると すっかり林に囲まれている









昼間でも薄暗いぐらいである









その体育館前にはブランコなどの遊具施設が設置されていたようだが
ごらんの有様である









校舎と体育館の渡り廊下部分の扉が外れていた
ちょっと覗かせていただいたがここから見る限りでは
校舎側とは違い体育館自体はまだ使用できそうである









校舎玄関横にならんで建っていた建物
旧教員住宅だろうか









こちらは上の写真建物から校庭を挟んだ位置にある建物
町史には通学困難な児童生徒のために
福山小中学校寄宿舎を開設したとあるが
この建物がそうであろうか









さらにその建物に並んであった建物
こちらも教員住宅だろうか

この地を横切る国道274号線が開通し主要な道路の一つとなっているが
それまでこの地へ到達するには穂別の中心地から富内を抜け
さらに未舗装の道路を10キロも進まなければたどり着けなかった

なんと学校は最高級の僻地5級
閉校前にその国道が開通していれば 何かが変わったのかもしれない









上の建物の側には かなり朽ちたというか
自然に取り込まれつつあるプール跡も残っていた

中学校開校後の昭和23年度は
児童数86人生徒数35人の計121人
それも昭和37年頃からの林業の不振
クローム鉱山の閉山 加えて離農者も相次ぎ
昭和55年度には児童数2人
生徒数1人の計3人にまで激減してしまう

昭和56年3月に一足早く小学校が閉校となり
翌昭和57年3月に中学校が閉校となった





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