真狩村立美原小学校

昭和26年2月12日開校   平成15年3月31日閉校


平成21年5月訪問



「農水省種苗管理センター胆振農場後志分場」
この美原の地は 現在その施設として一体が管理されている
元々戦後の食料確保による
馬鈴薯の品種改良推進のため
昭和22年に国営の馬鈴薯原原種農場が全国8カ所に設置されることになり
道内4農場の一つとして
同年4月 農林省後志馬鈴薯原原種農場が
この美原の地に開設された事に始まる

美原小学校はその子弟のために開設された学校である

車でこの辺りを走ると
所々道路脇に 車のタイヤを消毒する施設があり
見た事のない光景が続いていた

森に囲まれた農地が続く中
開けた部分に住宅群が見えてきた
なだらかな斜面に建つその住宅群には
この施設関係者が住んで居る事だろう
写真右手にその建物が何棟も並んでいる









その向かい側に 古い木造の建物が数棟建っている
この辺りが学校の跡地だと思い 遠くから撮影
何故遠くからと言うと建ち並ぶ住宅達の正面 どこからも眺められる位置
よそ者など全くいない雰囲気に
堂々と車を止め 正面から撮影する事を躊躇してしまった









後で判った事だが
実はその建物達の奥に並ぶ木々の向こう側
そこはただの空き地であったのだが
そこが本当の美原小学校の跡地だった
いつかもう一度この独特な土地を訪れる事があるなら
しっかりと確認してみたいものである

閉校の年に素敵な木造校舎は解体され
校門等全て撤去され何も残っていなかったようだった









平成22年秋 清清しい秋晴れの下
美原小学校跡地を確認するため 再びこの地を訪れた
今回はしっかりと学校跡地を確認
学校前の道路の風景と かつての校舎付近に残された1本の木









前述したように 校舎は閉校後すぐに解体されたため
跡地には広々とした空き地が残されているだけだが
卒業生にはこの木と美しい羊蹄山が当時の風景を思い出させるのだろう









ぶらぶらと敷地内を歩いていると
道路に面した駐車スペースのような所に何かが倒れている









校舎や遊具施設も撤去され
記念碑など何も置かれていない現在では
もしかしたらこれだけが 小学校があった事を確認させる証なのかもしれない









校庭跡へと続いている小路
校舎の脇から続く道だったのだろうか









少し草生す校庭跡は まだまだその雰囲気を残していた





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