魅惑の木造校舎
雄武町立上雄武小中学校

平成17年6月11日訪問




 上雄武小中学校に出会ったのは、オホーツク海へ向け道道49号線を上幌内方から雄武町へ向かっている道すがらでした。

 上幌内の「廃屋銀座」を不思議な気持ちで眺めた後、しばらく車を走らせ、上雄武の集落へ入りました。するとすぐ右手に2階建て木造建物が見えて来たのです。

 辺りに見えたのは、学校跡地入り口に小さな会館、学校敷地に並んで民家が2軒並んでいただけだったと思います。
 それだけにこの様な木造校舎がある事が不思議でした。
 当時は廃線や廃鉱、廃墟に興味はあったものの、意識した廃校はこの小学校が初めてだったかもしれません。
 校庭跡の一部は、数少ない集落の住人が畑として利用している様子でした。
 ただ残念な事に木造校舎に近付くと、屋根が落ち朽ち果てる寸前で辛うじて壁部分が残っている状態だったのです。










 体育館側から見た様子。ご覧の状態で屋根は完全に落ちていました。都会ではこの状態でかつての公共施設が残される事はあり得ないでしょう。
 残念な事に現在さらに崩壊が進み、はほぼ完全に朽ち果てた状態のようです。


以下昭和37年雄武町史より抜粋
 ・・・教授場創立以来、簡単な補修程度で済まして来た校舎もそろそろ老朽で、子供たちの勉強に差し支える有さまであったので、部落内から総改築の声がしきりであった。昭和33年9月多年懸案の総改築は、本町の大和建設の請負によって着手された。校舎3教室68坪5、住宅15坪5を請負金額239万8千円で施工されたが、部落民一丸となって実施した奉仕作業と、一部寄付金により同年の11月19日竣工し、木の香りも新しい教室で11月23日の勤労感謝の日に落成式を挙行した。・・・

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