魅惑の木造校舎
栗山町立雨煙別小学校

平成18年8月20日訪問




 栗山町国道234号線から道道30号線に入り3キロほど進んだ場所でしょうか。町道との分岐点に建っていた校舎。見えてきた瞬間に鳥肌が立つくらいの感動を覚えました。2階建てのこれだけの規模の木造校舎は、廃校としては道内にはもう無いのかもしれません。
 それだけ貴重な校舎ですが、現在は財団法人コカ・コーラ教育・環境財団が「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」として再利用しています。それまでも町としては再利用の検討を続けていたようですが、保存するためにも莫大なお金が必要なため、解体される可能性もあったのです。
 現在外観はすっかり改装され雰囲気は変わったようですが、貴重な校舎が残された事は大変嬉しい事です。 











 近付いて見ると玄関の庇も崩れかけ危険な状態でした。また平成16年の台風でかなり屋根が破損したのでしょう、赤と青の継ぎ接ぎがさらに古びた印象を与えてます。出来る事なら元々の屋根の色に合わせた補修であったらと考えながら眺めていたのです。











 壁には閉校時のままの何かが貼られていたようですが、それもこの時は剥がれていました。また木製の校章がいつの時代までかあったようですが、それも外れていたようです。
 それにしても木枠のままの窓、板張りの壁、たまりませんね。
 校舎は昭和11年10月27日落成。本当に貴重なものです。











 校章はこの上部に取り付けられていたようです。良く見ると剥がれた跡が判ります。ここは職員玄関だったのでしょうか。窓から中を覗いてみると、教室等もそのままのようで、内部を見学させていただきたい衝動に駆られました。











 写真の建物は木造校舎にL字型に繋がっていた体育館と、右が併置されていた雨煙別中学校の校舎。その中学校は昭和45年3月で閉校となっております。残念ながら現在の施設として改修された時、モルタル壁の中学校校舎部分は綺麗に解体撤去されたのです。
 
 美しく生まれ変わった雨煙別小学校、今年は是非再会してみたいものです。
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 栗山町立雨煙別小学校





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