新十津川町立北美沢小中学校

大正2年4月22日開校   昭和44年3月31日閉校


平成20年6月訪問



雨竜町中心から道道432号線を西側 雨竜沼湿原へ続く道
途中10キロほど進むと
昭和41年竣工の尾白利加ダムが見えてくる









昭和33年にこのダムが建設されるため
閉校時の位置に さらに奥に
小学校校舎を移転したとある
当初の学校位置はこのダムに沈んでいるのだろうか









ダムの先からの道道は未舗装となって続いている
現在全く建物など見当たらない風景が続く道を走っていると
学校や人の暮らしがあったことが不思議である









ダムを越して2キロほどだろうか
突然ご覧の舗装道路が見えて来る









北美沢小中学校は橋の手前の写真左手の位置
やはり自然に帰ってしまっているようだ

ここは新十津川町の最北部
雨竜町とは尾白利加川を境にした場所









振り返って右手が跡地 道路は立派である









先ほどの橋は「渡辺橋」









なんと川の名前は 「学校の沢川」
学校があった証である
何も知らないでこの川の名前を確認したら
もしかしたらこの辺りに学校が! と驚くに違いない









しかしこの橋は平成になってからの新しいもので
学校現役時代とはほど遠いものである









跡地側の草むらを見ていると
渡辺橋のすぐ横に廃橋があるではないか









しかしその橋も昭和61年11月竣工
こちらも現役時代から相当経ってからのものだ









大正2年4月
上徳富尋常小学校所属上尾白利加特別教授場として開校
大正15年6月独立して上尾白利加尋常小学校
昭和22年上尾白利加小学校となる
昭和24年10月中学校を併置
昭和43年北美沢小学校と改称
その11月
地区の住民が中央地区へ移転した事により
翌年3月31日をもって閉校となった

上の橋に続くわずかな痕跡を確認出来る旧道沿いに
木々が生えていない少し開けた空間が残っていた









6年後 平成26年の6月に再訪した
今回は合同探索でのもの
計5名の探検家は まず旧道を発見し学校手前のカーブの標識から撮影









間違いなく学校跡地を空中写真を使って特定して
いざ林の奥の校庭跡へと進んでいく
そしてその向こう 一段高くなった場所が校舎があった位置である









校舎があった場所には
学校建物を象るかのように 基礎が一面に広がっていた
正しく北美沢小学校の跡地に一同大感激
合同探索ならではの成果である









タイル貼りが綺麗な教員住宅のものと思われるお風呂場









炊事場の跡? のような水たまり等 様々な遺構を発見した









一段高い校舎のあった場所から校庭を眺める
ふきの草原と変わった校庭跡地は
それがあった事を示すかのように
木々の生え揃わない平らな敷地が広がっていた

雪解けすぐの時期なら ここに学校が有った事を容易く確認させるのだろうが
この道道は冬期間通行止め
ゲートが開いたのは訪問わずか4日ほど前のこと
この風景でさえ草生し方が初期なのだろう

はっきりとした基礎を確認出来るのは
この道道に冬期間進入出来るような 関係者限定の特権なのかも

ただ残念な事に
それらの関係者は この跡地など気にする事もないと思われる









学校から少し奥へと進むと 鬱蒼とした風景のこの左手に
神社の記号があり 古い空中写真には3軒ほどの建物が並んでいる









確認すると
そこは ご覧の風景に変わっていた





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