標茶町立五十石小学校

昭和22年6月?日開校   昭和45年3月31日閉校


平成22年9月訪問



JR釧網本線五十石駅前から国道を挟んだ位置
廃業したドライブインの駐車場から 林の中の五十石駅を眺める









駅前だと言うのにほとんど建物などなく
牧草地では牛が草を食んでいる









その風景に40年前まで五十石小学校があった









学校跡地の前に来てみた
写真の木々は奥へと続いていて
かつての防風林が残されたのかもしれない









学校跡はただの牧草地となっている
ここに学校があったことを想像することは大変難しい









周りに商店や住宅 そして神社もないため
牛が草を食んでいる風景では
ただの北海道の田舎のそれと変わりない

昭和45年4月 標茶小学校へ統合









と 五十石小学校の報告をしていたが
ある方から 「そこは五十石小学校の本当の跡地ではありませんよ」
と貴重なご指摘を頂いた
空中写真を見て検討すると分かりそうなものだが
まだまだ私は甘いのであった
なぜこの防風林と思われる外側を 学校跡地と思い込んでしまったのだろうか
それは現地に来て 本当の跡地を見て想像もつかなかったからだろう

という事で翌年平成23年の9月に再び訪問した









牛達も 「甘いな・・・」 と思っていそうである









そう 防風林の内側 全くの森と化したこの場所が
五十石小学校の跡地なのであった









ジャングル状態の中をズンズンと進んでみよう









内側はそれほどの大木が育っているわけではない
昭和52年撮影の空中写真を見ると
まだしっかりと校庭跡の空間が確認出来るので
この30年以内に木々が育ったようだ









森の中を目を凝らしていると
これは! おそらく国旗掲揚の根本である
本当にここが学校跡だったのだ
これを見つけるまでは半信半疑だった のかも









草生し過ぎていて大変だったが
何か建物の基礎と思われるものも発見
しかし草に覆われ撮影しても何だか判らない









ご覧のように大きな基礎が残っているのだが
春先でないと とっても確認し辛い

暫し感動と 自分の甘さを反省しながら佇んでいると









先ほどの国旗掲揚の根本の部分に
誰が書いたのか判らないが
「五十石」
としっかり書かれていたのだった

これぞ正しく五十石小学校があった証なのかもしれない





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