滝上町立上雄柏小学校

昭和7年2月1日開校   昭和50年3月31日閉校


平成19年6月訪問



この学校の手前の集落にあった
滝上町立雄柏小中学校跡地から進むこと約7キロ
途中冬期間閉鎖されると思われるゲートから
この地までの約4キロに残る数軒の住宅には現在住む人はいない

そのような風景のなかに突然この建物だったものが見えてくる
全くひと気の無い道を走り続けてこの風景を見ると
心細さを通り越して 非現実の世界に入り込んだ気分になる









平成元年に滝上町の郷土史研究会が建立した
この碑があることでそれとわかるが
なければいったい何の事態が起きた事かと悩むだろう









校舎正面から左手の林に囲まれてしまった旧教員住宅
校庭跡から眺めると 林に埋もれている









近付くと学校側の窓ガラスは外され
裏口だったと思われる扉も外されていた









こちらは道路を挟んで残る建物
何の施設だったのだろうか









さらに道なりに奥へ進むとすぐの場所に残るこちらも味のある古建築
「オシラネップ官設駅逓所跡」という石碑が建っている

ここは大正の移住者の入植時はオシラネップ原野の最奥地
上雄柏熱布村落と呼ばれた地









跡地へ戻り校舎だった部分に近づく
なんと不思議な位置に校門が立っているではないか
閉校後に校舎建物すぐ前のこの位置に移設されたのだろうが
道道の改良にでも校門が引っかかったのだろうか









門柱自体はかなり風化し崩れ始めているが
そこに付く学校名は綺麗な状態で割れたりしていない









門柱 そして壁の一部だけが辛うじて残る体育館
ご覧のように門柱は体育館際に移設されたようだ
しかし現在そこはかなりの笹藪に









良く見ると崩れた台座も確認出来た









もう一方の門柱が笹藪の中に倒れていたのだ









体育館前から校舎を眺める
煙突がどうにか立っているが
建物は内部を覗く事さえ困難なほど凄まじい状態









そのどうにか覗ける隙間から教室内を見る
この状態で残るのは無人地帯だからあり得る光景なのかもしれない









建物の端まで確認して行くと
あえて覗き込む必要がない光景となっていた









しかし校舎裏手の便所部分は まだ屋根が朽ちた程度で
原形を保っていた





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