千歳市立水明小学校

大正6年12月?日開校   昭和39年3月31日閉校


平成21年5月訪問



千歳市中心部から支笏湖へ繋がる道道16号線
その支笏湖の近くに水明郷と呼ばれる場所があり
そこに王子製紙の第一発電所がある
道道からそこへの入り口に立って敷地を眺めるも
当然関係者以外立入禁止
この柵の向こうに水明小学校はあった

開校は王子製紙の私立王子尋常小学校
大正元年に第一発電所で働く子弟のために
村立の特別教授所を設置していたが
会社側では特別教授所ではあきたらなかったようだ
そのため特別教授所は廃止となる

私立の学校で推移していたが
その後昭和6年には千歳村 年来の希望であった
公立烏柵舞尋常高等小学校となった


昭和22年には烏柵舞小学校となったが
地名改正で昭和26年水明小学校と改称する
しかしその後の児童数減少により
昭和39年3月 支笏湖小学校へ統合のため
閉校となった
千歳市史より抜粋

是非とも跡地がどのようになっているのか
関係者から伺いたいものである









実は発電所の施設外観が見学出来るということを知り再訪した









前回あきらめた入り口の前に立ち期待と不安が過ぎる









右の赤い看板には
「千歳第一発電所 見学者入口」とある
前回気がつかなかったのは よく見ていない証拠である
いつもこれで取りこぼすこととなる









自由に入れるようなので進んで行く
右手に発電所関係者の建物や かつてはその住宅が並んでいたようだ
そして水明小学校はその住宅に囲まれるようにしてあったようである









まずは発電所を見学してみようと思う
看板には「王子製紙苫小牧工場水力発電所鳥瞰図」とある
第一発電所は明治43年5月28日建設
歴史あるもののようだ









なんとその発電所はご覧のように遥か谷底に造られている
もの凄い眺めともの凄い施設に暫し呆然とする
どのようにしてあそこへ行くのかと考えていたが
先ほどの関係者のいる辺りから道路が曲がりくねりながら続いているようだ









煉瓦の重厚な建物である









こんな風景に発電所がある









帰り際にお声を掛けながら関係者の方に学校跡地を確認させてもらうべく
事務所施設のようなところへと向かう
静かで古い建物が並ぶ様子がたまらない









訪問時は早朝のためか 何方もいる気配がない
そこでそのまま学校跡地を少し覗かせていただく
その敷地には木々に囲まれた広い空間がそのまま残されていた









そして外観は改装されているが
なんと体育館が残されていたではないか
感動であった
閉校2年前の昭和37年に新築されたため 閉校後も解体されなかったのだろう

ご迷惑をお掛けしてもいけないのでこの辺りで遠望するに止める
それにしてもこのように発電所施設の敷地内に
小学校があった事が今では不思議である





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