八雲町立蕨野小学校

明治36年7月1日開校   平成3年3月31日閉校


平成22年5月訪問



蕨野の小さな集落に残された学校跡地
道路から校庭跡を通して 校舎があった位置を眺めてみた
手前に石碑が2つ









一つは大変古い物で何の石碑かすぐに確認は出来なかった
手前にある赤いものは
「八雲町立蕨野小学校跡地」
と刻まれた町内他の跡地でも見かけたもの









石碑の裏側に刻まれた文字









良く見ると校庭の向こうの木陰に建物が
小さな木造校舎が残されているようではある
しかし平成になってからの閉校だというのに
こんな風景に変わってしまうものなのか









何故校舎に近づかなかったのかと思っている
校舎のすぐ前に幾つかの農機具の一部が置かれており
何だか近付く気分になれなかったのかも知れない









裏手へ続いていた道を進む
この奥には酪農家らしき方の建物があり
そこへと続く道 しかも飼い犬が吠えている
その方が校舎を倉庫としてでも利用しているのかもしれない
ゆっくと拝見出来なかったのが残念である

昭和59年発行の八雲町史の該当部分を確認すると
・・・辺地校の教育活動として
昭和39年に旧校舎の廃材を利用した鶏舎を造り
児童に飼育させてその収益を修学旅行の費用に充てたり
ミルク給食を自給自足による完全給食にするなど
ユニークな活動が続けられた

児童数の推移を見ると
大正年代では60名前後が続き
昭和6年には94名を数え その後減少をたどり
20年代に入ると20名前後になり
町村合併時点の昭和32年は29名であった
その後は再び増加を示したものの
39年から漸減し43年には一桁となり
56年にはついに1名という超ミニ校となって
校長と担任教師の2人によるマンツーマン教育が行われている

平成3年に閉校を迎えたが
在校生は何人だったのだろうか





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